●右手にお箸、左手にお茶碗、そして背筋をまっすぐ伸ばしてご飯を食べることができますか?

この行動ができるという事は、つまり左右の脳がそれぞれにきちんと機能している。しかも左右の脳が協調した動きができているということで、つまりよりよい言語活動がおこなえることになります。文字をよみ理解するのも、全体をとらえた処理と順序だてた処理を併せ持って初めてできる必須の脳機能です。

 

にわににわにわとりがいた

 

お子様これ読めますか。実はうちの娘は比較的早く読みましたが、四年生の息子はなんかいよんでも、にわに にわ とりがいた とよんでいました。

 

学校に入り黒板を見てノートに書き写すという行動は、まず黒板を見た後手元のノートに視点を合わせるためには、自分の身体の真ん中がわかっており、そのうえで目を真ん中に寄せたり、視点が真ん中をまたいだりする必要があり、その次黒板に戻しても、両方の目は違う動きをしながら視点を合わせるという高度な動きが伴っていて、それを素早くできる必要があります。つまり、お題のことができることが無理なく学習をし人間脳、大脳新皮質を発達させるためのめやすといえるようです。

 

 ここまでは、なるほどぉと思って読んでいただいたと思います。ではこの土台を作っているものはなんだと思いますか?それは呼吸、感覚、動きといった体性感覚だそうです。出産時回転してでてきたり、出産後自然に手足に興味を持ったり、首を持ち上げたり、寝返りを打ったりはいはいしたり、よちよち歩きまわったり、探索行動をしたりという自然な行動ですね。こうした行動を通して外部からの刺激と働きかけにより身体をつかさどる脳幹、感情をつかさどる大脳辺縁系、つまり動物としての本能的な部分が成長し、これが土台となります。だから幼いころは身体をよく動かす機会を設けることがとても大事だし、できるだけ遊びを邪魔しない事が大事なんですね。

 実はこの土台は、のちに得た知性を、自分はこう活かしたいという気持ちや、この方が喜んでくれそうだからとか、直感的に自分がそうしたいからとかいう自分で得た知性をどう活かし、自分がどう生きるにつながってくるとても大事な部分となるようです。

 

 ところが最近子供を取り巻く外的内的環境の変化と、知育優先の風潮で、この土台がしっかりできていない子がたくさんいるようです。何かが未熟な状態です。たとえば先生が書いたものをノートに書き写せないという問題、周りのこの話し声がうるさく感じパニックになるという問題、椅子にまっすぐ座ってられないという問題。うちのこらもあるあるです。

 

 ところがこの問題が、身体を使って子供と思いっきり遊ぶことで解決していくことができるようなのです。何をして遊びたいかは子供がわかっているそうです。例えば娘はシーツを見るとブランコしてと頼んできます。これもそうかもしれませんね。あと向き合って手で押し合って足が動いたら負けとかも好きです。ポイントは遊んであげるのではなく、本気で遊ぶことらしいです。この遊ぶという行動、子供にだけのいい影響ではなく、実は私たち大人にもいい影響があるのだそうです。体を動かして脳にいいのは子供だけではなく、私たちもで、体性感覚が欠けているのは子供だけではなく私たちにもありえることらしのです。すぐに不安を感じてしまうそこのあなた、そして思いついたことがすぐに実行に移せないあなたも、もしかしたら体性感覚が欠けている、または体がなまっていて頭での指令が体に伝わっていないという事もあるようですよ。私もどきっとしました。

 

この内容は実際に遊びを通して、発達障害を改善している発達支援コーチ灰谷孝さん人間脳を育てるという本からの抜粋で、とても大事だし、JELLYBEANSが幸せな大人に育ってほしいなぁと思いの載せました。叱ってばかりじゃなくって遊んでみようかなぁと思った私自信です。子供のこの問題行動はこの部分が未発達で、この筋肉を促すこんなあそびがいいよ等一例がのっているので、教室においておくので見てみてください。